◆私的エントロピー遍歴◆


エントロピーについて(熱力学の講義ノートから)



●エントロピー環境論との出会いになった論文と“エントロピー図”の原点

 

●“エントロピー図”で“家”,“地域”,“日本”,“地球”を考えよう

あなたの家の資源とエントロピーのフロー日本の資源とエントロピーのフロー

●最近の“エントロピー図”の例


参考文献


《コラム風資料》エントロピー学会と私 ●パソコン通信 NIFTY-Serve/フォーラム「化学の広場」/旧FCHEM:MES_5での書き込み例     (発言引用者名など、一部変更してあります)
04809/04809 GEH05313 シェーマ RE:熱の出入とエネルギー保存 ( 5) 95/07/03 12:01 04798へのコメント ****さん、#04798 を楽しく読ませてもらいました。 | なお、#04026 で シェーマ さんが、エネルギーの出入をお金にたとえる方 |法を述べておられました。私も物理でやるときは、「運動エネルギーは現金、 |位置エネルギーは銀行預金、仕事はお金の支払いに相当する」というのをいつ |も言っています。 の後段は、今後利用させて下さい(^^)。この論法だと核エネルギーは隠し財産でしょ うか(^^;)。 | NaOHが水に溶けると発熱する。(演示をして、試験管を何人かの生徒に |触らせる。)では、次の状態で物質の持つエネルギーはどちらが大きいか。 | (a)NaOH(固)と水が別々にある | (b)NaOHが水溶液になっている では、吸熱反応もやられていますか? 溶解でもエントロピーが絡んでくるので難し いですね。新しい理論の導入がどんどん早まっていますから、高校でも遠からず教え ることになるのでしょうか。  私はかのエントロピー学会に入っているのですが、短大での講義の資料として  ●「新教科書では熱の単位[cal]と熱の仕事当量はどうなっているか」,     桐山信一(奈良県立香芝高等学校),えんとろぴい,28号,P.33(1993)  ●「大学一般教養でのエントロピー論の試み」,白鳥紀一,                      えんとろぴい,28号,P.41(1993) をプリントして使っています。  ●伊藤眞人,「エネルギーの単位のはなし」,化学と教育,41(9),607(1993) もいい教材です。でも、 |いるだけでは科学的ではないかなとも思います。といって、エネルギーの意味 |から始めて結合エネルギーなどについて話しているととても時間がないし、生 |徒もついてこれないような気がします。この段階で保存則や保存概念を目指す |のは無理なのでしょうか。 という状況では、エントロピーまではとても無理でしょうか。各科目とも教えること が多すぎて、せっかくの面白いところまで行けないのは残念ですよね。  中学生の長男の勉強しなければならない分野の広さを見ると愕然とします。             1995/07/03  本間善夫(GEH05313@niftyserve.or.jp)
04816/04822 GEH05313 シェーマ RE:熱の出入とエネルギー保存 ( 5) 95/07/04 11:35 04810へのコメント ****さん、ご丁寧な補足説明有難うございました。 | で、説明ですが、「発熱反応の反対で、吸熱反応もある。」というだけで、 |冷たくなる理由の説明はしていません・・・(^^)ゞ 説明を始めたら大変ですよね。「集まろうとする性質」と「ばらばらになろうとする 性質」は物質の三態でも出てくるのでしょうが、溶液となると一層複雑ですから。 |上がることもあれば下がることもある、これは原子や分子の間の引力と、原子 |や粒子が散らばろうとする傾向のかねあいで決まる」ということはぜひいいた |かったのですが。(エントロピーという言葉はちょっと使えそうもありません) 本当に厄介で、他の方々の実践などお伺いしたいところです。 |》 ●「新教科書では熱の単位[cal]と熱の仕事当量はどうなっているか」, |》    桐山信一(奈良県立香芝高等学校),えんとろぴい,28号,P.33(1993) | | という資料の紹介をいただきましたが、新しい教科書では熱化学方程式の熱 |の単位は J(kJ) になっていますね。この方が単位系の統一ということで好ま ですが、引用文献もその辺を問題にして各社の教科書を比較したもので、 》化学IBでも、説明されているのは、エネルギー単位[J]自体の意味ではなく、単 》位の換算の仕方だけであって、単位変更だけが先行したかたちに終わっている。 とあります。中学校では cal で高校から J になるので単位換算だけというのも困り ます。「ゾウの時間ネズミの時間」の本川さんが NHK の人間大学で、「SI 単位は人 間に実感できない単位系で、例えばエネルギーは 1 ヒトエネ(人エネ)などというのがあ ったらわかりやすいのに」ということを話していました。 | ところで”えんとろぴい”というのは学会誌なんですか? 私は見たことが エントロピー学会の会誌です。同学会は学会とはいいながら電子会議室みたいところ で、物理学者がエントロピーを論じたり、行政の方が環境問題の実践報告をしたり、 女性論を扱ったり、環境教育を取り上げたりで、いろいろな分野の方が参加している ユニークな会です。会費も約 5,000 円で強制力はありません(集まりがとても悪い ^^;)。資源物理学の槌田敦さんらが中心メンバーです。学生時代に統計力学の先生 から、槌田さんの「資源物理学の試みI〜III」(科学,1978年No.2・3・5)の青刷りコ ピーをもらって以来興味を持っていたので入会しました。槌田さんの「環境保護運動 はどこが間違っているのか?」はいろいろな意味で話題(FENV などで)になってい ます。確か**さんも以前取り上げていたと思います。 |なく、残念ながらこの記事に触れることはできないようです。 ほんの4頁ですが、必要なら郵送しますのでご連絡下さい。なお、学会の事務局は、 ●〒223 横浜市港北区日吉4-1-1 慶応大学物理学教室 藤田祐幸研究室気付                    (TEL/FAX 045-562-2279) です。今年のシンポジウム(私は行きませんが)は沖縄です(^^)。             1995/07/04  本間善夫(GEH05313@niftyserve.or.jp)


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