◆ ヘモグロビンの部分構造例 ◆
ヘモグロビンとヘモグロビンS(Jmol版)


※参考:C.K.Mathews ほか著,清水孝雄 ほか監訳,「カラー生化学」,p.173,西村書店(2003)


ヘモグロビンの部分構造例
※血清アルブミン例の1e7iを追加
1hho(human oxyhaemoglobin)のchain A  ヘム近接His選択 〉
    1hho・chain Aのヘム+O2+近接His …[X]
  ※オリジナルの1hho情報
4hhb(human deoxyhaemoglobin)のchain A  ヘム近接His選択 〉
    4hhb・chain Aのヘム+近接His …[Y]
  ※オリジナルの4hhb情報
 [X][Y]の重ね合わせ 〈下欄のProtein選択・Ligand選択,amino表示は無効〉
    [X]  [X]全選択 | ヘム選択 | His選択 | Fe選択 | O2選択
    [Y]  [Y]全選択 | ヘム選択 | His選択 | Fe選択

◆その他の参考データ(ヘモグロビン以外も含む)
2hbs(deoxyhemoglobin S)のchain A 〈 ヘム近接His選択 〉
  ※オリジナルの2hbs情報eProtS情報
1ljw(carbonmonoxy hemoglobin)のchain A 〈 ヘム近接His選択 〉
  ※オリジナルの1ljw情報
1m9q(human endothelial nitric oxide synthase)のchain A 〈 ヘム近接Cys選択 〉
  ※オリジナルの1m9q情報

1e7i …血清アルブミン
    ※オリジナルの1e7i情報Molecule of the Month和訳
1o7m(Naphthalene Dioxygenase)のchain A
 〈 Fe-O2のSITE(Asn201,His208,His213,Asp362)選択 〉
  ※オリジナルの1o7m情報

バックボーン  二次構造
リガンド表示  OFF
水分子表示(一部不可)  OFF

全選択  Protein選択  Ligand選択  ヘム選択
空間充填  球棒モデル  スティック  OFF
CPK  amino | 青  緑  黄緑  水色  ピンク 
Dot Surface表示  OFF
酸性・中性・塩基性アミノ酸区別
hydropathy index順
水素結合表示(細)  同(太)  OFF
S原子(アミノ酸中)空間充填
Lipophilic Potential  OFF
Specular  OFF |  光量30%  OFF
軸表示  OFF |  Bounding Box表示  OFF
背景・黒  背景・灰  背景・白
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amino表示の凡例
ASP GLU CYS MET LYS ARG SER THR PHE TYR
ASN GLN GLY LEU VAL ILE ALA TRP HIS PRO

※上記データは何れもProtein Data Bank (RCSB PDB)の公開データから,chain1つを切り取って作成したものです.詳細はオリジナルデータ情報を参照してください.1hhoは原子団No.を一部変更しています.
 また,リンクしてある“Chime分子”表示ページはEric Martzによるもので,モデルの表示変更に用いたスクリプトも同氏のものを一部参考にしました.


【話題】オキシヘモグロビン・デオキシヘモグロビンとfMRI
 fMRI(機能的磁気共鳴画像)は脳の活動を調べる神経活動計測法の一つであるが,その測定原理となっているのが,オキシヘモグロビンとデオキシヘモグロビンの磁性体としての性質の差である。
 デオキシヘモグロビンの方が常磁性体としての性質をもつので,MRIの強い磁場の中において磁場を乱してMRI信号を減弱させる(Blood oxygen level dependent効果,BOLD効果)。ところが脳の活動が活発化して,網細血管にオキシヘモグロビンが流入するとMRI信号を弱めていたデオキシヘモグロビンが押し出されて信号強度が回復する。この現象による局所的なシグナルの強弱を測定して脳の活動状態を調べるのである。



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